自然素材をリフォームに活かすには・・・


自然素材のエコリフォームは健康に良いだけではありません。人工新建材を使ったリフォームと違って有害物質を発生させず、 シックハウスの原因を排除すると言うだけでなく、「年代の経過とともに趣を深くするエイジング」や 「漆喰や土壁のような呼吸する建材で快適な室内環境を作る」、そしてなんと言っても「光の反射が穏やかで、 上質感の高いインテリアになる」などの特徴があります。住めば住むほど味が出る、一度住めばきっと手ばなしたくない住宅になります。
シックハウス症候群
エコライフを楽しむためにまず理解しておくべきものがシックハウス症候群です。新築の家・マンションに入居、あるいは家を改装した後, 頭痛,倦怠感,目がちかちかする,手足のしびれ,湿疹,めまい,嘔気等の症状を起こす状態をいいます。 「新築病」ともいわれます。近年の高気密性住宅の普及により建材,壁紙,家具などからのホルムアルデヒドをはじめとする揮発性有機化合物 (volatile organic compounds: VOC)に長時間さらされることが原因と考えられています。 またアレルギーやアトピー性皮膚炎などの現代病も、新建材に含まれる化学物質が原因で引き起こされるのではと考えられています。
シックハウス症候群として報告されている症状は、下記の通りです。
- 目、特に眼球粘膜、鼻粘膜、及びのどの粘膜への刺激
- 唇などの粘膜が乾燥する
- 疲労を感じやすい
- 頭痛、気道の病気に感染しやすい
- 息が詰まる感じや、気道がぜいぜい音を出す
- 非特異的な過敏症になる
- めまい、吐き気、嘔吐、目や喉の痛みを繰り返す
- 皮膚の紅斑、じんましん、湿疹がでる
ただ、現在は壁紙・新建材用の接着剤などかなり改造・改良が進んでおり、おのおののメーカーにも健康に配慮した家造りのポリシーが 見られます。いくつかその製品を紹介します。
健康建材
INAXのエコカラット(壁紙)
財団法人日本産業デザイン振興会主催の2010年グッドデザイン賞を受賞した新しいタイプの壁紙です。
サイズ別に様々なデザインが揃っていて、リビングや寝室、水まわりの壁面にカタログから選んでそのまま貼るだけで、
気になる湿気や臭いを防ぎ、インテリア性もアップさせることができます。
健康建材エコカラットには、大きな4つの特徴があります。
- 湿気を吸収し、結露を軽減する
- 湿度を抑制し、カビやダニを防ぐ
- ホルムアルデヒドなど有害物質を吸着する
- 脱臭機能
デコスドライ工法(断熱材)
セルロースファイバーという新聞紙からのリサイクルされた断熱材。 セルロースファイバーは、様々な太さの繊維が絡み合い、空気の層をつくることはもちろん、 1本1本の繊維の中にも自然の空気胞が存在しているのです。 この空気の存在がよりいっそう熱や音を伝えにくくします。 さらに、木質繊維特有の吸放湿性で適度な湿度を保ちます。なので、壁体内結露は起こりません「20年保証」。 冬暖かく夏涼しい快適空間を造ります。(断熱・防露・調湿・吸音)。
孟宗竹フローリング(床材)
“竹”という素材の優れた特性を活かした健康建材。人は竹に触れるだけで脳波にアルファ波を導き、 健康をケアする働きを持っていますので、疲れた心身を癒したい現代人にピッタリの健康建材です。 また、熱伝導性の高い孟宗竹ムク材のフローリングは床暖の床材にピッタリ。スピーディーな温度上昇で寒い朝も待たせません。 竹はまさに万能材です。強力な脱臭、汚染ガス吸着、抗菌、鮮度保持などの能力を持ち、室内の空気を清浄にします。